肌に優しい服を作ろうと決心したのは・・・

起業の原点は、2歳の息子に毎日服用させていた

抗アレルギー薬に不安を覚えたのがきっかけでした。

 

生まれて間もなく脂漏性皮膚炎を発症し、

その後も肌をかきむしっては赤く腫れあがるほどデリケートで弱い肌。

夜な夜な痒みで眠れず泣いている息子をかかえ

皮膚科は毎月通う駆け込み寺でした。

 

 

一か月分の常備薬を処方してもらい、毎朝毎晩、ジュースに混ぜては飲ませる。

お薬で症状が抑えられるということがありがたいことだと信じて

飲ませ続けていたあくる日、

「お薬も化学物質である」という記事を目にしてしまいます。

 

今この瞬間はこのお薬でかゆみが抑えられて

皮膚にトラブルがないとしても、

その化学物質をまだ小さいからだに与え続けてしまった結果、

別の形で本人の健康を損ねてしまう時がくるのではないか…

 

ふとそんな不安がよぎりました。

 

まだ自我の発達もままならない２歳の息子が

薬を拒絶できるすべはありません。

 

まずは母親として何を改善すべきか考えます。

 

 

からだを培うのは「衣食住」が基本

家族の健康をはかるのに衣食住を見直すのは周知の事実ですよね。

これをすべて変えるとなると膨大な時間と金銭的にも苦しいものがありますが、

まずは自分なりにできることを始めました。

 

「食」についてはなるべく農薬を使っていない

新鮮で旬なものを選び、水にもこだわる。

すぐに肌が改善するというわけではないので、経過観察が必要ですが

確実に食べ物によって体質が変わります。

 

また「住」の住んでいる土地柄や家、壁紙、家具までを変えるのは困難なので、

身近な洗剤類は無添加なものにし、

ハウスダストやほこりなどでアレルギーを起こさないよう

掃除や換気、断捨離をこまめにおこない、身の回りを清潔にしました。

 

光明が差したのは「衣：身に着ける素材」を見直したときです。

 

 

 

お洋服の品質選び

お洋服のタグや、化学繊維を着るとお肌がチクチクして

嫌な気持ちになった経験は皆様少なからずあると思います。

 

衣服における生地素材について、

本当に肌に良いもの、品質を調べるために、本や文献を読み漁りました。

 

研究を重ねてたどり着いたのが、ヘンプ（大麻）・シルク・綿。

 

しかも生地のもととなる植物の育て方から

織り立てにまでこだわったお洋服は、

探せば日本国内にはたくさんありました。

 

ですが納得するデザインがない…

結構お値段もする…　

では自分で作ってみよう！

 

これがCHORTLEを立ち上げることになったきっかけです。

 

 

CHORTLEの原点

初めてヘンプ１００％の生地を取り寄せ、

触れた時にはあまりの心地よさに驚きました。

 

手に持つだけで不思議と体のこわばりがふっと抜ける感覚があり、

自然由来ならではのほのかな香りにも癒される。

五感で間違いない！と確信しました。

 

その生地を息子の下着やパジャマ、洋服をハンドメイドすることから始まり、

抱っこで触れ合う自分の服もこだわって仕立ててみることで

デザインのバリエーションも増えて、それらを

家族やお友達にプレゼントすると、喜んで着てもらえるようになり

徐々に周囲に広がって転じたのがCHORTLEです。

 

 

 

息子の肌の回復によってわかったこと

試行錯誤した甲斐あって、今ではかゆがらずに眠れるようになりましたが、

今でもやむを得ず化繊のパジャマで寝てしまうと、

眠っている間に無意識にかきむしり、

朝起きた時に、血が出てる…汗

なんてことはもちろんあります。

 

大事なのは身に着けている素材です。

 

毎日の食事や掃除はもちろんのこと、衣類の素材に気をつけていれば、

毎日お薬に頼らなくても眠れるようになったことで本当に安堵しました。

 

おかげ様でいまでは元気いっぱいの健康優良児です。

 

 

 

衣類でお悩みの方に

このようなお洋服をお仕立てしていて、

年代性別問わず、衣服による肌荒れで悩む方が想像以上に多いことに

本当に驚きます。

 

アトピーや、敏感肌で化学繊維が合わない、

肌が赤くなるなどのお声をよく伺います。

 

そんなお悩みを抱えていらっしゃる皆様がお洋服で笑顔になれるよう、

生地の素材だけでなくデザインや裁縫糸にまでこだわり続けまいりました。

 

CHOTLEとは　声をたてて笑う　という意味です。

 

どうしてヘンプが肌によいのか、シルクが選ばれ続ける理由や、綿の仕組み、

肌を圧迫しないデザインなど、このブログを通してお伝えできれば幸いです。

 

これからもお客様に寄り添った「服：福」をお届けできることを祈って、

挨拶とかえさせていただきます。